Oculus Runtime SwitcherでRuntimeバージョンを切り替えて、快適なDK2ライフを送ろう。
※製品版であるOculus Rift(CV1)ではOculus Runtime0.xが動作しません。
この記事はOculus Rift(DK2)をお持ちの方に向けたものです。
Oculus Runtimeのバージョンを1.3にアップグレードすることで、Oculus Rift(DK2)でもOculus Homeが起動できるようになります。
Oculus Homeでは最新のゲームを購入、インストールして遊ぶことができます。
製品版(CV1)を予約済みであれば、同梱タイトルのひとつであるLucky's Taleもすでにプレイすることが可能です。
しかし残念ながら、Runtime1.3には過去のバージョンとの互換性がありません。
そのためOculus SDK0.8以前でローンチされたゲームが起動しなくなってしまいます(具体例としてはVR版カスタムメイド3D2など →カスメ側のアップデートで1.3以降に対応しました)。
加えて、異なる複数のRuntimeバージョンを同じPCにインストールすることは本来不可能であり、既存のゲームを楽しむには最新ゲームを諦めなくてはなりませんでした。
今回紹介するOculus Runtime Switcherを導入することでその問題は解決されます。
あなたがOculus Rift(DK2)をお持ちであれば、古いゲームも最新のゲームも同時に楽しめる特権を得ることができます。
Oculus Runtime Switcher
dr-kaii氏によるOculus Runtime Switcherが、Reddit上で公開されています。
後ほど導入方法を説明しますので、下記のリンク先から最新版を入手してください。
注意点
あくまでも、非公式な手順で切り替えを行っているという点にはご留意ください。
ukifuneの環境(Windows10)ではRuntime0.6以前を導入していないため、動作確認が行えません。
僕が正常に動作を確認したのはRuntime0.8と1.3の切り替えのみです。
それ以外の組み合わせで切り替えを希望される方はご注意ください。
古いRuntimeはあらかじめアンインストールしてから作業を行ってください。
また、以下で説明しますが過去のバージョンは必ず指定のディレクトリにインストールしてください。
導入手順
導入手順を簡単に説明します。
1.Oculus Runtime Switcherを入手
先ほど述べましたようにReddit上のリンクから最新版を入手してください。
この文の少し上の方にRedditへのリンクが貼ってあります。
ここにもリンクを貼ると、バグなのか記事の更新ができないのです…。
2.Oculus Homeをインストール
Oculus Runtime1.3からOculus Homeと統合されました。
入手先:Oculus Rift Setup | Oculus
この時、すでにお使いのマシンに1.3より古いRuntimeがインストールされていた場合は、必ずそれをアンインストールした上で1.3をインストールしてください。
3.指定のディレクトリにお好みの古いRuntimeをインストール
指定のディレクトリに、希望する古いバージョンのRuntimeをインストールします。
例えばRuntime0.8をインストールする場合:
上記のディレクトリにインストールしてください。
Runtime0.7を導入する場合は「0800」の部分を「0700」に変えてください。
0.6の場合も同様に「0600」、0.5であれば「0500」としてください。
4.Oculus Runtime Switcherを起動
zipファイルになっていますので、解凍してからフォルダ内のOculus Runtime Switcher.exeを開きます。
5.任意のRuntimeバージョンに切り替える
マシンにインストール済みのRuntimeバージョンが選択できるようになっていますので、任意のバージョンに切り替えることが可能となります。
ボタンを押すと、フォルダに同梱されたcmdファイルを実行するかどうか聞いてきますので、実行ボタンを押せば切り替え処理を自動で行ってくれます。
この時、古いバージョンから1.3など別のバージョンに切り替える際にエラーが発生することがあります。
その場合は、ポップアップで出てくるOculus Configuration Utilityのウィンドウを閉じてからcmdファイルを実行してください。
もしくはタスクバーのアイコンを右クリックするなどして、Oculus Configuration Utilityを終了させてからcmdファイルを実行してください。
以上で導入手順の説明を終わります。
快適なDK2ライフを
これで、過去のゲームも最新のゲームも同時にDK2で遊べるようになりました。
古いゲームを遊ぶ時は古いRuntimeに、最新のゲームを遊ぶ時は最新のRuntimeに切り替えれば良いわけです。
CV1より体験の質は落ちてしまいますが、CV1がまだ届いていない方も一足早く最新のゲームをプレイすることができます。
DK2をお持ちの方のほとんどが製品版(CV1)を購入されるかと思います。
最新ゲームと古いゲームを両方プレイできるDK2の特権を有効に活用して、CV1到着までの繋ぎとして様々なコンテンツを遊んではみてはいかがでしょうか。