VRとOculus Riftについての話。
僕が最近追い続けている、VR技術についての話です。
「VR(バーチャルリアリティ)」。
テレビやネットなど、どこかで耳にしたことがある方もいらっしゃるでしょう。
メディアでの扱いが徐々に増えつつある昨今ですが、この分野が持つポテンシャルを鑑みれば、知名度はまだまだ低い印象を受けます。
今回の記事では、このVRを実現させる装置のひとつ、Oculus Riftについてお話ししていきます。
Oculus Riftとはなにか
HMD(ヘッドマウントディスプレイ)の一種であるOculus Riftは、日本語で「仮想現実」と表されるVR体験を現実化させる装置です。
ダイビングで用いるゴーグルのように、頭に被せて視界をすっぽりと覆います。
こんな感じ。
ゴーグルの中にはディスプレイが表示されていて、装着者はそこに映し出される映像に没入することができます。
これで何が起こるかというと、装置に搭載されたヘッドトラッキング技術や立体視技術などによって、まるで違う世界に自分が入り込んだかのような体験ができます。
そう、ゲームの世界や物語の世界に入り込むことができる…。
夢のようなデバイスなのです。
まさしく仮想現実、バーチャルリアリティ、VRということです。
HTC Viveのものですが、このプロモーション動画はVRの魅せ方が上手いと思います。
ゲームの新時代を予感させますね。
VRを実現する技術
平面の二次元的な映像を見せられ続けても、現実感を感じることはできません。
仮想現実というからには、立体感のある三次元的な感覚を得ることが必要です。
それを可能にするのが前述したヘッドトラッキングや立体視などの技術。
前者は使用者の頭部(というかHMD)の動きを感知し、それに追随して画面の映像を動かします。
頭を動かせば視界が動く。実に自然な現象です。
後者はすでに3Dメガネやニンテンドー3DSで馴染みのある技術ですね。
平面的な映像を、両眼視差などの技法を用いて立体的に見せることができます。
これらいくつもの技術の結晶が、Oculus Riftなどに代表されるVR HMDなのです。
このすごさ、体験してみないとわかりません。
2016年はVR元年?
VR HMDにはRiftの他にも、Steamを運営するValve社の「HTC Vive」(2016年4月発売)や、ソニーの「PlayStation VR」(2016年10月発売予定)といったものがあります。
日本では、先日に詳細な発表があったPSVRの方が他よりも有名かもしれませんね。
いずれにしても、今年の2016年には様々なVR HMDがリリースされるため、VR時代の夜明けだとかVR元年だとか巷では言われています。
ukifuneが所有しているVR HMD
実は僕、すでにVR HMDをひとつ所有しているのですが、それがこちら。
Oculus Rift(DK2)というモノです。
Development Kit 2とあるように、これは製品版ではありません。
あくまでも開発者用キットという名目です。
しかしこれ、開発者には限定されず、誰でもOculus社の公式サイトから購入することが可能でした(現在では購入できないため過去形)。
実を言えば、僕自身もこれを手にしたのは公式から購入できなくなってからの話です。
数ヶ月前に某大手オークションサイトで落札して入手しました。
僕がVRに興味を持ち始めたのが昨年5月ごろで、その頃はまだ製品版「Oculus Rift(CV1)」発売まで待とうと決意していたんですけれども。
やばいと思ったがVR欲を抑えきれなかった。
CV1発売まで待ちきれなかった。しょうがないね。
Oculus Rift製品版が出荷開始
そしてつい先日、その製品版CV1が予約者に向けて出荷開始されたのです。
…が、どうやら発注あたりでトラブルがあったらしく発送が若干滞っている様子。
僕が予約したとき、発送予定時期は4月と表示されていたのですが(先着順なので注文時刻によって変わります)。
果たして無事、今月中に発送されるのでありましょうか。
精神衛生上よろしくなさそうなのであまり期待しないでおきます。
到着するまでは手元のDK2で我慢しておきます。
Runtimeアプデで最新コンテンツも遊べるみたいですし。
ただ、Runtime最新版では0.8以前でローンチされた既存コンテンツは遊べないんだとか。
僕はまだアップデートしていないのですが、悩みモノです。
(追記:以下の記事に、この問題の解決法を記しています。)
興味のある方は、ぜひ体験を
今回の記事を読んで、VRについて興味を持っていただけたならば、ぜひとも然るべき場所に足を運んで実際に体験してみてください。
体験してみなければわからない感動がそこにはあります。
一番手軽に体験できるのは、秋葉原にあるG-Tune:garageか、名古屋のマウスコンピューターダイレクトショップかな(DK2を体験できます)。
アキバには実際に体験しに行きましたが、現地の環境的な制約で体験の質が若干落ちるものの、「おぉ、これがVRか!」とVRの片鱗を感じることができると思います。
また、その他各所のイベントで体験できる機会もありますので、興味のある方は開催情報を探されてみてはと思います。
スマホをお持ちの方なら、Google Cardboardなどのスマホ向けVRHMDで簡易VRを手軽に楽しむことができます。
非常にリーズナブルな価格ですので、VR入門用に購入されてみてもいいかもしれません。
長くなってしまったけれど、これがVR布教普及の助力になれば。